参考論文
Systematic Review and Meta-analysis: The Role of Diet in the Development of Nonalcoholic Fatty Liver Disease – PubMed
, Kessarin Thanapirom 2 ,, Bryant A, Hiu S, Kunonga PT, Gajjar K, Craig D, Vale L, Winter-Roach BA, Elattar A, Naik R., Baek SU, et al., Schmucker C, et al., Tauriainen MM, Csader S, Lankinen M, Lo KK, Chen C, Lahtinen O, El-Nezamy H, Laakso M, Schwab U., Yoon EL, et al., Baek SU, Yoon JH., Elena Tsompanaki 1 ,, Crockett RA, et al., Yoon EL, Jun DW., Leith D, Lin YY, Brennan P., Policarpo S, Carvalhana S, Craciun A, Crespo RR, Cortez-Pinto H., Tauriainen MM, et al., Chung C, Bryant A, Brown PD., Gudan A, Jamioł-Milc D, Hawryłkowicz V, Skonieczna-Żydecka S, Stachowska E., Bryant A, et al., Emmanuel A Tsochatzis 3, Chung C, et al., Pathik Parikh 1 ,, Margarita Papatheodoridi 1 ,, Elena Tsompanaki et al., Policarpo S, et al., Yasmin Chotai de Lima 1 ,, Gudan A, et al., Leith D, et al.
- 研究目的・背景: 非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)と食事因子の関連は確立されているものの、十分に調査されていないため、栄養がNAFLDの存在と重症度に与える影響に関する利用可能なエビデンスを統合するシステマティックレビューとメタアナリシスを実施した。
- 主要な手法・アプローチ: 1985年1月から2021年5月までに発表された研究を対象に文献検索を行い、検証済みのツールを用いた食事評価と身体測定を含む研究を選択した。NAFLD患者と健康な対照群、NAFLD患者と非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)患者間の違いを検討し、ROBINS-Iツールでバイアスのリスクを評価した。
- 最も重要な結果・知見: 60の研究(100,621人の患者)が適格であり、メタアナリシスにより、NAFLD患者は対照群と比較して総カロリー摂取量が有意に高いことが示された。主要栄養素の摂取割合や特定のビタミン、食物繊維、カフェインの摂取量に有意差はなかった。清涼飲料水摂取はNAFLDとの関連傾向が見られたものの、信頼区間が広かった。NAFLDとNASH患者間での有意差は認められなかった。
- 結論: 研究間の高い不均一性があったにもかかわらず、高カロリー摂取はNAFLDと正に関連するが、主要栄養素の食事組成はNAFLDの存在や重症度とは関連しないことが示唆された。
- 今後の展望: 情報なし
- NAFLD患者は健康な対照群と比較して、総カロリー摂取量が有意に高かった(平均差78.08 kcal)。
- 総カロリー摂取量に占める主要栄養素(タンパク質、脂質、炭水化物)の割合は、NAFLDの存在や重症度とは関連がなかった。
- 食物繊維、カフェイン、ビタミンE, A, Cの1日摂取量も、NAFLD患者と対照群間で有意な差は認められなかった。
- 清涼飲料水摂取とNAFLDの存在には関連する傾向が見られたが、エビデンスは限定的である。
- NAFLDとNASH間の食事要因の有意な違いは検出されなかった。
参考論文
Metabolic-associated fatty liver disease and risk of esophagogastric cancer: a systematic review and meta-analysis – PubMed
, Liang JL, et al., Qu Zou et al., Zhang Q, et al., Zhou BG, Ju SY, Mei YZ, Jiang X, Wang M, Zheng AJ, Ding YB., Zhou BG, et al., Jun-Chi Li 1 ,, Kang Yang 1, Zhang Q, Chen S, Ke Y, Li Q, Shen C, Ruan Y, Wu K, Hu J, Liu S., Hao-Yang Tan 3 ,, Tao Z, et al., Lin X, Chen C, Jiang T, Ma J, Huang L, Huang L, Lei H, Tong Y, Huang G, Mao X, Sun P., Ya-Dong Li 4 ,, Jagirdhar GSK, et al., Qu Zou 1 2 ,, Lin X, et al., Liang JL, Yuan HM, Quan C, Chen JQ., Tao Z, Li Y, Cheng B, Zhou T, Gao Y.
- 研究目的・背景: 代謝関連脂肪性肝疾患(MAFLD)は様々な疾患と強く関連しているが、MAFLDと胃癌(GC)および食道癌(EC)の関連に関する研究は不足しており、その関連性を包括的に調査することを目的とした。
- 主要な手法・アプローチ: 2022年8月5日までにPubMed, Embase, Web of Scienceデータベースで発表された関連研究を包括的に検索し、システマティックレビューとメタアナリシスを実施した。リスク比(RR)と95%信頼区間(CI)の推定にはランダム効果モデルが用いられ、サブグループ解析も行われた。プロトコルはProsperoに登録済み(CRD42022351574)。
- 最も重要な結果・知見: 8つの適格な研究(総参加者数8,629,525人)が解析に含まれた。MAFLD患者におけるGCのリスクはRR 1.49(95%CI: 1.17-1.91)、ECのリスクはRR 1.76(95%CI: 1.34-2.32)と算出された。
- 結論・今後の展望: メタアナリシスにより、MAFLDの存在とGCおよびECの発症との間に有意な関連があることが結論付けられた。今後の展望については具体的な記載なし。
- MAFLDと胃癌(GC)および食道癌(EC)のリスクとの関連を評価した、大規模なシステマティックレビューとメタアナリシスである。
- MAFLDは、GCのリスクを約1.5倍、ECのリスクを約1.8倍に有意に増加させることが示された。
- 本研究は、MAFLDが消化器系がん、特に胃癌と食道癌の発生における重要なリスク因子である可能性を強く示唆している。
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Prevalence of alcohol-associated liver disease: a systematic review and meta-analysis
Sachin Amonker, et al., Richard Parker, et al., Aryo Houshmand, et al., Ian Rowe, et al., Alexander Hinkson, et al., Yuan S, Petralli G, Shoreibah M, Raff E, Bloomer J, Kakati D, Rasheed K, Kuo YF, Singal AK., Goldberg D, Shroff H, Dugic A, Widman L, Löhr JM, Hagström H., Wilder J, Terrault N., Aby ES, Vogel AS, Winters AC., Torp N, Israelsen M, Krag A., Damrauer SM, Larsson SC., Raggi F, Zoppo AD, Rovera C, Salvati A, Brunetto MR, Solini A., Gallagher H., Aithal GP, Becker U, Gleeson D, Masson S, Wyatt JI; WALDO study group.
- アルコール関連肝疾患(ALD)の有病率に関する体系的な統合がこれまで不足していたため、様々な医療現場におけるALDの有病率を報告することを目的とした。
- PubMedとEMBASEから、ALDの有病率を報告する研究を検索し、単一比率メタ分析を行った。
- 非選択集団、プライマリケア、アルコール使用障害(AUD)患者の3つの設定において、全てのALD、アルコール関連脂肪肝、アルコール関連肝硬変の有病率を推定した。
- 合計35の研究、513,278人を対象とし、ALD、アルコール関連脂肪肝、アルコール関連肝硬変の症例を報告した。
- 一般集団やプライマリケアではALDや肝硬変は一般的ではないが、AUD患者では非常に高い有病率が示された。
- リスクのある集団に対する標的型介入が、肝疾患の症例発見においてより効果的であると示唆された。
- 研究目的: ALDの罹患率と早期死亡率の高さにもかかわらず、その有病率に関する体系的な統合が不足しており、様々な医療現場での有病率を明らかにすること。
- 主要な手法: PubMedとEMBASEを用いた体系的レビューと、単一比率メタ分析により、非選択集団、プライマリケア、AUD患者におけるALD、アルコール関連脂肪肝、アルコール関連肝硬変の有病率を推定。
- 重要な結果:
- 非選択集団におけるALDの有病率は3.5%、プライマリケアで2.6%、AUD群では51.0%と非常に高かった。
- アルコール関連肝硬変の有病率は一般集団で0.3%、プライマリケアで1.7%、AUD群で12.9%であった。
- 結論: 一般集団やプライマリケアにおけるアルコール関連肝疾患や肝硬変の有病率は低いが、アルコール使用障害を持つ患者においては非常に高い。
- 今後の展望: 肝疾患に対する標的型介入(例:症例発見)は、リスクのある集団において特に効果的である。
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Non-alcoholic fatty pancreas disease and pancreatic exocrine insufficiency: pilot study and systematic review – PubMed
Nikola Panic, Dominguez-Muñoz JE, et al., Aleksandra Hedström, Paula Kulinski, Boga S, Koksal AR, Sen İ, Kurul Yeniay M, Yilmaz Ozguven MB, Serin E, Erturk SM, Alkim H, Alkim C., Torkel B Brismar, Miroslav Vujasinovic, Zhen TT, Li SZ, Pan ST, Yin TY, Wang M, Guo XJ, Zhang H, Qin RY., Boga S, et al., Hartwig Maetzel, J Matthias Löhr, Zhen TT, et al., Romana BS, Chela H, Dailey FE, Nassir F, Tahan V., Wiktor Rutkowski, Filippatos TD, et al., Karaevren TT, et al., Li S, et al., Sevim BC, et al., Zhang C, et al., Romana BS, et al., Sven Petersson, Per Stål, Filippatos TD, Alexakis K, Mavrikaki V, Mikhailidis DP., Amir Mari, Hartwig Maetzel et al., Zhang C, Li J, Wang L, Ma J, Li X, Wu Y, Ren Y, Yang Y, Song H, Li J, Yang Y., Li S, Su L, Lv G, Zhao W, Chen J.
- 研究目的・背景: 非アルコール性脂肪膵疾患(NAFPD)の有病率が2-46%と推定され、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)との関連、および膵外分泌不全(PEI)との関連が提唱されている。本研究は、NAFLD患者におけるNAFPDとPEIの関連性をパイロットスタディと系統的レビューによって評価することを目的とした。
- 主要な手法・アプローチ:
- 組織学的にNAFLDが確認された患者と対照群を対象とした。
- 膵臓の磁気共鳴画像法(MRI)による2点Dixon法で脂肪測定を行った。
- 膵外分泌機能の評価には糞便エラスターゼ-1 (FE-1) を用いた。
- FE-1が低値(<200 μg/g)の患者には13C-混合トリグリセリド呼気試験 (13C-MTG-BT) を実施した。
- 関連する既存研究の系統的レビューも行った。
- NAFPDの画像診断兆候は、NAFLD群の85%、対照群の55%を含む全患者の71%に認められた。
- FE-1の低値は25%の患者に認められたが、これらの患者にPEIの臨床症状はなかった。
- FE-1低値の患者に対して実施された13C-MTG-BTはすべて正常な結果(>20.9%)を示し、血清栄養パネルも正常であった。
- 系統的レビューにより、5つの関連研究が特定された。
- NAFLD患者の85%、対照患者の55%でNAFPDが確認された。
- 本研究では、いずれのグループにおいても臨床的なPEIは診断されなかった。
- しかし、既存の文献レビューではNAFPD患者の9-56%にPEIが報告されている。今後の展望については明示されていない。
- 非アルコール性脂肪膵疾患(NAFPD)は非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)患者で高頻度(85%)に認められ、対照群でも55%と高頻度であった。
- 糞便エラスターゼ-1 (FE-1) の低値を示す患者(25%)が存在したが、臨床症状、13C-混合トリグリセリド呼気試験、血清栄養パネルからは膵外分泌不全(PEI)は診断されなかった。
- 本パイロット研究ではNAFPDとPEIの直接的な関連は確認できなかったものの、系統的レビューはNAFPD患者におけるPEIの有病率が9-56%であることを示唆している。
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Association of oral lichen planus with hepatic disorders and hepatocellular carcinoma: systematic review and meta-analysis
P Ramos-García, González-Moles MÁ, Ruiz-Ávila I, González-Ruiz L, Ayén Á, Gil-Montoya JA, et al.
- 研究目的・背景: 口腔扁平苔癬(OLP)は原因不明の自己免疫性慢性炎症性疾患である。肝疾患(B型肝炎、C型肝炎、肝硬変、肝脂肪変性など)の多くは肝細胞癌のリスク因子となるため、OLPとこれらの肝疾患との関連性が重要視されている。本研究は、肝疾患(特に悪性化のリスクがあるもの)および肝細胞癌とOLPとの関連性の有病率と規模に関する現在のエビデンスを評価することを目的とした。
- 主要な手法・アプローチ: PubMed, Embase, Web of Science, Scopusから2022年1月以前に発表された研究を検索し、Joanna Briggs Instituteツールを用いて研究の質を評価した。146の研究(21,187患者)を対象にメタアナリシスを実施し、異質性の調査、サブグループ分析、メタ回帰分析、小規模研究効果分析も行った。
- 最も重要な結果・知見: OLP患者は、B型肝炎(OR=1.62)、C型肝炎(OR=4.09)、肝硬変(OR=5.58)、肝脂肪変性(OR=5.71)、および肝細胞癌(OR=3.10)を発症する有意な傾向があることが示された。
- 結論・今後の展望: OLP患者は、肝細胞癌につながる可能性のある肝疾患の有無を調査されるべきである。これにより早期診断が可能となり、肝疾患へのより良いアプローチと、進行および重症度の両面での予後の顕著な改善に貢献する。
- 口腔扁平苔癬(OLP)患者は、特定の肝疾患(B型肝炎、C型肝炎、肝硬変、肝脂肪変性)および肝細胞癌を発症する有意な傾向がある。
- 特にC型肝炎(OR=4.09)と肝硬変(OR=5.58)、肝脂肪変性(OR=5.71)との関連性が高く示された。
- OLP患者の早期診断と治療改善のため、肝疾患の存在をスクリーニングすることが推奨される。
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Steatosis, HBV-related HCC, cirrhosis, and HBsAg seroclearance: A systematic review and meta-analysis
, Zheng J, Wang Z, Huang L, Qiu Z, Xie Y, Jiang S, Feng B., Zhu Q, et al., Man-Fung Yuen 1 4 ,, Hu Y, Li Z, Jiang Y, Wang X, He W., Zhou R, et al., Noam Peleg 5 6 ,, Jeong-Hoon Lee 10 ,, Zheng J, et al., Chengzhi Peng 3 ,, Wai-Kay Seto 1 2 4, Argenziano ME, et al., Hu Y, et al., Argenziano ME, Kim MN, Montori M, Di Bucchianico A, Balducci D, Ahn SH, Svegliati Baroni G., Huang ZH, et al., James Fung 1 4 ,, Zhou R, Yang L, Zhang B, Gu Y, Kong T, Zhang W, Sun L, Liu C, Kong N, Li J, Shi J., Xianhua Mao 1 ,, Yip TC, Wong VW, Wong GL., Amir Shlomai 11 ,, Yip TC, et al., Shepherd J, Jones J, Takeda A, Davidson P, Price A., Shepherd J, et al., Lung-Yi Mak 1 4 ,, Howard H-W Leung 7 ,, Yendewa GA, Elangovan A, Olasehinde T, Mulindwa F, Cater MG, Salata RA, Jacobson JM., Ito T, et al., Rajneesh Kumar 8 9 ,, Zhu Q, Su C, Li M, Xu Y, Liu Q, Zhang Y, Zhang X, Li Q, Wang H, Luo Y, Yang P., Xianhua Mao et al., Yendewa GA, et al., Ito T, Nguyen MH., Ho Ming Cheng 1 ,, Ka Shing Cheung 1 2 ,, Lee DU, et al., Liu F, et al., Liu F, Wang XW, Chen L, Hu P, Ren H, Hu HD.
- 研究目的・背景: 非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)と慢性B型肝炎(CHB)感染は肝細胞癌(HCC)の一般的な原因であり、CHB患者における肝脂肪症がHCC、肝硬変、線維化、HBsAgセロクリアランスに与える影響については、これまで議論が分かれていた。
- 主要な手法・アプローチ: 2022年2月1日までにPubMed、EMBASE、Cochrane Libraryから収集された観察研究のデータを対象に、系統的レビューとメタアナリシスを実施した。合計34の研究、68,268人のCHB患者が含まれ、肝脂肪症とHCC、肝硬変、進行した線維化、HBsAgセロクリアランスの関連性を統合オッズ比(OR)で評価した。結果の堅牢性を検証するため、追加のサブグループ解析および感度分析も行った。
- 最も重要な結果・知見: 肝脂肪症はCHB患者においてHCC(OR 1.59; 95% CI, 1.12-2.26)および肝硬変(OR 1.52; 95% CI, 1.07-2.16)のリスク増加と有意に関連していた。HCCとの関連は、アジア地域、追跡期間が5年以上の研究、アルコール使用を除外した研究、生検で確定された脂肪症の患者群で一貫して認められた。ただし、核酸アナログ治療中の患者では有意な関連は認められなかった(OR 1.05)。また、肝脂肪症はHBsAgセロクリアランス(OR 2.22; 95% CI, 1.58-3.10)の達成可能性の増加とも関連していた。
- 結論・今後の展望: 肝脂肪症はCHB患者におけるHCCおよび肝硬変のリスクを増加させる一方で、機能的治癒(HBsAgセロクリアランス)を達成する可能性も高める。このことから、CHB患者において合併する肝脂肪症を特定することの重要性が強調される。
- 肝脂肪症は慢性B型肝炎(CHB)患者において肝細胞癌(HCC)のリスクを有意に増加させる(OR 1.59)。
- 肝脂肪症とHCCの関連は、アジア地域、5年以上の長期追跡、アルコール使用除外、生検で確定された脂肪症のサブグループで特に顕著である。
- 核酸アナログ治療中のCHB患者では、肝脂肪症とHCCの有意な関連は確認されなかった。
- 肝脂肪症はCHB患者における肝硬変の発生リスクを高める(OR 1.52)。
- 興味深いことに、肝脂肪症はCHB患者のHBsAgセロクリアランス(機能的治癒)の達成可能性を有意に高める(OR 2.22)。
- CHB患者における肝脂肪症の合併を特定することが、疾患管理上重要である。
参考論文
Association Between Serum Uric Acid and Non-Alcoholic Fatty Liver Disease: An Updated Systematic Review and Meta-Analysis
Qianjia Sun et al.
- 研究目的・背景: 近年の疫学的証拠が血清尿酸(SUA)レベルと非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の関連性を示していることを踏まえ、既存の全証拠を要約し、SUAレベルとNAFLDの関連性を評価することを目的としたメタアナリシス。
- 主要な手法・アプローチ: Web of ScienceとPubMedのデータベースから2022年6月までの観察研究を収集。ランダム効果モデルを用いて、SUAレベルとNAFLDの関連性をプールオッズ比(OR)と95%信頼区間(CI)で評価した。出版バイアスはBegg’s testで評価した。
- 最も重要な結果・知見: 50の研究(参加者2,079,710人、NAFLD患者719,013人)が分析に含まれた。高尿酸血症患者におけるNAFLDの有病率は65% (57-73%)、発症率は31% (20-41%) であった。SUAレベルが高い参加者は、低い参加者と比較してNAFLDのプールORが1.88 (95% CI: 1.76-2.00) であった。サブグループ解析では、研究デザイン、研究の質、サンプルサイズ、性別、年齢、国など全てのサブグループでSUAレベルとNAFLDの正の関連が確認された。
- 結論・今後の展望: SUAレベルの上昇はNAFLDと正の関連があることが示された。この結果は、SUAレベルを低下させることがNAFLD予防の潜在的な戦略となりうることを示唆している。
- 血清尿酸(SUA)レベルと非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の間には、強い正の関連がある。
- 高尿酸血症患者におけるNAFLDの有病率は65%、発症率は31%と高率である。
- SUAレベルが高い群は、低い群と比較してNAFLD発症のリスクが約1.88倍高いことが示された。
- SUAレベルとNAFLDの関連性は、様々な要因(研究デザイン、性別、年齢、国など)のサブグループにおいて一貫して観察された。
- SUAレベルを低下させることは、NAFLDの予防に対する有効な戦略となる可能性が示唆されている。
参考論文
An Update on the Effect Of Sodium Glucose Cotransporter 2 Inhibitors on Non-Alcoholic Fatty Liver Disease: A Systematic Review of Clinical Trials
Abdulrahman I Alfayez, Abdullah A Alalwan, Mugahid A Mobark, Osamah M Alfayez, Jawaher M Alfallaj, et al.
- 研究目的・背景: 非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は慢性肝疾患の主要な原因であり、2型糖尿病(T2DM)患者でよく見られるインスリン抵抗性と関連が深い。本研究は、T2DMの有無にかかわらず、NAFLD患者におけるナトリウム・グルコース共輸送体2(SGLT-2)阻害薬の効果を評価することを目的とした。
- 主要な手法: PubMedおよびOvidデータベースを用いた包括的な系統的レビューを実施した。品質基準を満たした臨床試験のみを対象とし、合計16件の臨床試験(753名の患者)を分析に含めた。評価項目は、肝酵素、脂質プロファイル、体重変化、FIB4、MRI-PDFFの変化であった。
- 最も重要な結果: SGLT-2阻害薬は、肝酵素(ALT, AST, GGT)の改善、BMIの統計的有意な減少、HDLレベルの有意な増加に肯定的な効果を示した。トリグリセリドおよびLDLレベルの減少も一部の試験で報告された。
- 結論・今後の展望: NAFLD患者におけるSGLT-2阻害薬の使用は、肝酵素、脂質プロファイル、BMIに肯定的な結果と関連している。しかし、より大規模なサンプルサイズと長期的な追跡を伴うさらなる研究が必要である。
- NAFLDは慢性肝疾患の主要な原因であり、T2DMと密接に関連している。
- SGLT-2阻害薬は、T2DMの有無にかかわらずNAFLD患者の治療効果を評価するための系統的レビューが行われた。
- レビューの結果、SGLT-2阻害薬は肝酵素(ALT, AST, GGT)の改善に肯定的な効果を示した。
- SGLT-2阻害薬の使用は、BMIの有意な減少およびHDLレベルの有意な増加と関連していた。
- 今後、より大規模で長期的な臨床試験が必要とされている。