卵巣がん

「サイレントキラー」とも呼ばれる卵巣がんは、初期段階で自覚症状がほとんど現れないため、ご自身の体の変化に気づきにくく、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。実際、病気が進行した状態で発見されるケースも少なくありません。

この記事では、卵巣がんの概要や種類、原因、見落としがちな初期症状から進行期の症状までを解説します。さらに、血管が詰まる静脈血栓塞栓症(VTE)のリスクや、効果的な診断方法、そして手術や薬物療法といった最新の治療法についても詳しくご紹介します。

これらの情報を通して、卵巣がんへの理解を深め、早期発見につながるヒントや、不安を和らげるための知識を得られるはずです。ご自身の健康を守るための一歩として、ぜひお役立てください。

卵巣がんの概要

卵巣がんは、女性の骨盤内にある卵巣に発生する悪性の腫瘍です。

子宮の左右に一つずつ位置する卵巣は、卵子を作り、女性ホルモンを分泌する大切な臓器です。しかし、卵巣がんには初期段階で自覚症状がほとんど現れないという特徴があります。これは、骨盤内の比較的広い空間に卵巣があるため、腫瘍が大きくなっても周囲を圧迫したり、痛みを引き起こしたりすることが少ないためと考えられています。この特性から、「サイレントキラー(静かなる殺人者)」とも呼ばれ、病気が進行してから発見されるケースが多く、治療が難しいがんの一つとされています。

がんを患う患者さんでは、血液が固まりやすくなり、血管が詰まる「静脈血栓塞栓症(VTE)」のリスクが高まることが報告されています。VTEとは、血管の中に血の塊(血栓)ができて血管を塞いでしまう状態を指し、重症化すると命に関わる可能性もあります。特に卵巣がんは、脳腫瘍や膵臓がんと同様に、VTEのリスクが高いがんの一つです。あるネットワークメタアナリシス研究では、がんの種類ごとのVTE発生率が0.7%から7.4%の範囲で確認されています※。

卵巣がんは進行すると、お腹の中にがん細胞が広がりやすく、体のさまざまな部位に影響を及ぼすことがあります。そのため、自覚症状がなくても定期的な婦人科検診を受けることや、わずかな体調の変化であっても早めに医療機関を受診することが、早期発見につながります。

卵巣がんの種類

卵巣がんは、発生する細胞の種類によって大きく分けられます。このがんの種類は、治療法や薬の効き方、そして病気の進行に深く関わるため、患者さん一人ひとりに合った治療を選ぶ上でとても重要です。

例えば、がんを患う患者さんでは、血が固まりやすくなり、血管が詰まる「静脈血栓塞栓症(VTE)」のリスクが高まります。卵巣がんの中でも、種類によってはVTEのリスクが特に高い可能性が指摘されています※。また、抗がん剤治療の一つであるプラチナ製剤の効果は、がんの種類だけでなく、患者さんの遺伝子の個人差(ERCC1ポリモルフィズム)によっても変わることが報告されています※。

このように、卵巣がんの種類を正確に把握することで、より最適な治療計画を立てられるようになります。

卵巣がんは、主に以下の3つのタイプに分類されます。

・上皮性(じょうひせい)卵巣がん

卵巣の表面を覆う細胞から発生するがんで、卵巣がん全体の約9割を占める最も一般的なタイプです。さらに、漿液性(しょうえきせい)腺がん、粘液性(ねんえきせい)腺がん、類内膜性(るいないまくせい)腺がんなど、いくつかの組織型に細かく分類されます。特に漿液性腺がんは頻繁にみられ、比較的進行が速い傾向があります。

・性索間質性(せいさくかんしつせい)腫瘍

卵巣の中でホルモンを作る細胞や、卵子を支える細胞から発生する、比較的まれなタイプです。多くはゆっくりと進行するとされていますが、中にはホルモンを過剰に分泌し、体にさまざまな影響を及ぼすケースも確認されています。

・胚細胞(はいさいぼう)腫瘍

卵子のもとになる細胞から発生するがんで、主に若い女性にみられるタイプです。非常にまれな種類ですが、悪性度が高いものから良性のものまで、その性質はさまざまです。

卵巣がんの原因

卵巣がんの原因は多岐にわたり、複数の要因が複雑に関与して発症すると考えられます。特に重要なのは、遺伝的背景と排卵回数、そして特定の病歴や生活習慣が関連するリスク因子です。

卵巣がんのリスクを高める主な要因は、以下のとおりです。

・遺伝的要因

・BRCA1やBRCA2といった特定の遺伝子に変異がある場合、細胞の修復機能に影響を及ぼし、卵巣がんの発症リスクを高めることがわかっています。

・これらの遺伝子変異は、遺伝性乳がん卵巣がん症候群の原因となり、がんの発生に深く関与する遺伝子異常と理解されています。

・家族歴

・血縁者に卵巣がんや乳がんの罹患者がいる場合、遺伝的要因や共通の生活環境が背景にあるため、そうでない方と比べて発症リスクが上昇する傾向があります。

・排卵回数と妊娠・出産の経験

・生涯の排卵回数が多いほど、卵巣の表面細胞に繰り返しの損傷が生じやすくなり、これががん化のリスクを高めると考えられます。

・妊娠や出産、授乳は排卵を一時的に抑制します。そのため、出産経験がない方や回数が少ない方、初経が早く閉経が遅い方は、排卵期間が長くなりリスクが上がる可能性があります。

・不妊治療の経験

・不妊治療そのものが直接的な原因となる明確なエビデンスはありません。

・しかし、不妊の原因となっている基礎疾患や、治療で使用される特定の排卵誘発剤が、一部卵巣がんのリスクに影響を与えている可能性も指摘されています。

・子宮内膜症の既往

・子宮内膜症がある方は、特に明細胞がんや類内膜がんといった特定のタイプの卵巣がんを発症するリスクが、やや高まることが知られています。

・子宮内膜症は卵巣の炎症を慢性的に引き起こすため、この炎症ががん化に影響を与える可能性があると考えられます。

・閉経後のホルモン補充療法

・閉経後にホルモン補充療法を受けた女性では、ホルモンバランスの変化が卵巣がんの発症リスクをわずかに高める可能性が報告されています。

・特に、エストロゲン単独の補充療法よりも、エストロゲンとプロゲステロンの併用療法でリスク増加が示唆される研究もあります。

・肥満

・肥満は、脂肪細胞から分泌されるホルモン(エストロゲンなど)の増加や、慢性的な炎症状態、インスリン抵抗性の亢進などを引き起こすことがあります。

・これらの体の変化が、卵巣がんを含むさまざまながんのリスクを高める要因の一つと考えられています。

これらの要因はリスクを高める可能性を指摘するものであり、一つでも当てはまるからといって必ず卵巣がんを発症するわけではありません。また、これらの要因がない方でも卵巣がんになるケースも存在します。ご自身の状況で不安を感じる場合や、気になる体調の変化がある場合は、ためらわずに医療機関を受診し、医師へ相談することが大切です。

卵巣がんの症状

卵巣がんは、初期にはほとんど症状が現れず、進行してから体調の変化として自覚されることが多くあります。これは、卵巣が骨盤内の比較的広い空間に位置しているため、腫瘍が大きくなっても、すぐに周囲の臓器を圧迫したり、痛みを引き起こしたりしにくい特性があるためと考えられます。そのため、症状が出た時には、すでに病気が進行しているケースも少なくありません。

初期段階の症状:見逃しやすいサイン

初期段階で現れる症状は、他の病気でもよく見られるような、はっきりしないものがほとんどです。例えば、以下のような症状は、多くの人が経験したことがあるかもしれません。

・お腹の軽い張りや違和感

・下腹部の鈍い痛み

・食欲不振

・吐き気

これらの症状は、卵巣に腫瘍ができ、わずかに腹水がたまったり、消化器が圧迫されたりすることで起こる可能性があります。しかし、一時的な体調不良や生理前の症状と間違えられやすく、見過ごされてしまうことも少なくありません。

進行期の症状:体に現れる明確な変化

病気が進行し、がんが大きくなったり、腹水がさらにたまったり、周囲の臓器を強く圧迫するようになると、より明確な症状が現れてきます。

・腹部の膨満感やしこり: お腹全体が張って苦しくなったり、服のウエストがきつく感じられたり、お腹にしこりを触れるようになることがあります。これは、腫瘍が大きくなった、または腹水が大量にたまったためと考えられます。

・頻尿や排便の異常: 膀胱や腸が卵巣がんによって圧迫されると、トイレが近くなったり、便秘になったりするなど、排泄に関する異常を感じることがあります。

・不正出血: 月経期間以外に出血が見られることもあります。ただし、不正出血は多くの場合、子宮からの出血であり、卵巣がんによるものとは限りません。

・下肢のむくみや痛み: がんが進行すると、リンパの流れが悪くなることで、足がむくんだり、だるさや痛みを感じたりすることがあります。これは、がん細胞がリンパ管を詰まらせたり、圧迫したりしている可能性があります。

見過ごされがちなもう一つのリスク:静脈血栓塞栓症(VTE)

卵巣がんの患者さんは、がん自体が引き起こす体の変化によって、血管の中に血の塊(血栓)ができやすく、血管を詰まらせてしまう「静脈血栓塞栓症(VTE)」を発症するリスクが高いことが指摘されています※。

VTEは、肺の血管が詰まると命に関わる可能性もある、深刻な合併症です。すべてのがん患者におけるVTE発生率は、1年以内に診断されたケースで3.1%と報告されており、がんの種類によってそのリスクは0.7%から7.4%の範囲で変動するといわれています※。特に卵巣がんは、脳腫瘍や膵臓がんと同様に、平均よりもVTEのリスクが高いがんの一つであることが分かっています※。また、このVTEのリスクは、がんの種類だけでなく、がんの進行度合い(病期)や、手術、化学療法を受けているかどうかといった治療状況によっても変化すると考えられています※。

VTEを発症した場合は、以下のような症状が現れることがあります。

・片方の足が急にむくむ、または痛みがある

・息切れや胸の痛みがある

これらの症状は、緊急性の高いサインであるため、見られた場合は速やかに医療機関を受診することが重要です。

卵巣がんは、初期症状がほとんどないため、日頃からご自身の体調の変化に注意を払うことが大切です。上記のような気になる症状が続く場合は、たとえそれが些細な変化であっても、「いつもと違う」と感じたら、ためらわずに婦人科を受診し、医師に相談することをお勧めします。

卵巣がんの検査・診断

自覚症状が出にくい卵巣がんを早期に発見し、患者さん一人ひとりに合った治療へつなげるためには、適切な検査と正確な診断がとても重要です。卵巣がんは進行するまで症状がほとんど現れないことが多いため、定期的な検診と、ご自身のわずかな体調の変化への注意が大切になります。

卵巣がんの検査と診断は、段階を踏んでさまざまな方法で行われます。

1. 問診と内診

問診では、月経の状態、妊娠や出産の経験、家族にがんの人がいるかといった情報を詳しくお伺いします。これは、卵巣がんのリスク要因を把握するためです。内診では、医師が直接、子宮や卵巣の大きさ、形、硬さなどを確認します。これにより、卵巣に異常がないか、腫れがないかといった手がかりを探します。

2. 画像検査

体の内部を画像として捉えることで、卵巣の状態やがんの広がりを確認します。

・超音波(エコー)検査

お腹の上から、または膣から細い棒状の機器(プローブ)を挿入し、超音波を使って卵巣の腫れの有無や状態を詳細に観察します。この検査では、卵巣の内部構造や血流パターンも確認でき、良性か悪性かを判断する上で重要な情報が得られます。

・CT検査

体の断面を詳細な画像として描き出し、卵巣の腫瘍の広がりや、周囲のリンパ節への転移の有無、他の臓器への影響などを確認できます。

・MRI検査

磁気を使って、CTよりもさらに詳細な組織の情報を得ることが可能です。特に、腫瘍が良性か悪性かを見分ける際に役立つことがあります。

・PET-CT検査

がん細胞は、正常な細胞に比べて大量のブドウ糖を取り込む性質があります。この性質を利用し、ブドウ糖に似た検査薬を注射して、体内のどこにがん細胞が多く集まっているかを特定します。特に、がんの転移の有無を調べるのに有効な検査です。

3. 腫瘍マーカー検査

血液検査で、がんが発生すると増える特定の物質(腫瘍マーカー)の値を測定します。卵巣がんでは、CA125やCA19-9などが代表的です。これらの数値は、がんの診断の手がかりになるだけでなく、治療の効果があったか、あるいは治療後に再発していないかなどを評価する際の指標としても用いられます。ただし、腫瘍マーカーの値は良性の疾患でも上昇することがあるため、この検査だけでがんの有無を確定することはできません。

4. 細胞診・組織診

がんの確定診断には、実際に細胞や組織を採取して顕微鏡で調べる必要があります。

・腹水検査

卵巣がんが進行すると、がん細胞がお腹の中に広がり、腹水がたまることがあります。この腹水を採取し、がん細胞が含まれていないかを調べます。

・生検(組織診)

疑わしい腫瘍の一部を採取し、顕微鏡で詳しく調べることで、がんの種類や悪性度を確定します。多くの場合、手術で腫瘍を摘出した後に行われますが、診断のために腹腔鏡手術などを用いて組織を採取することもあります。

これらの検査結果を総合的に評価し、卵巣がんであるかどうかの最終的な診断と、病期の決定を行います。卵巣がんと診断された場合、治療方針を決める上で、病気の進行度だけでなく、がんの生物学的な特性も詳しく調べられます。

例えば、がん細胞のDNA(設計図)を修復する働きを持つERCC1という遺伝子に変異があるかどうか(「遺伝子多型」といいます)を調べることで、特定の抗がん剤(プラチナ製剤)がどの程度効果を発揮するかを予測できる可能性があります。ERCC1遺伝子は、核酸修復を制御する重要な遺伝子であり、プラチナ系化学療法の効果と密接に関わることがわかっています。特に、アジア人集団を対象とした研究では、ERCC1遺伝子の「rs11615 CT遺伝子型」という特定のタイプを持つ場合、食道がんや卵巣がんにおけるプラチナ製剤の効果が改善される可能性が示唆されています※。このように、個々の卵巣がんの特性を把握することが、患者さんにとって最適な治療選択につながると期待されています。

卵巣がんの治療

卵巣がんの治療は、がんの種類、進行度(病期)、患者さんの全身状態、年齢、そして合併する病気の有無など、さまざまな要素を総合的に考慮して計画されます。画一的な治療ではなく、一人ひとりの患者さんに合わせた「オーダーメイド」の治療が重要です。主な治療法は、手術、薬物療法(化学療法、分子標的薬、免疫療法)、放射線治療の3つに大別され、これらを組み合わせて効果的かつ負担の少ない治療を目指します。

1. 手術療法:がんを取り除く最初のステップ

卵巣がんの治療において、手術は最も基本的な治療法の一つであり、多くの場合、最初に検討される選択肢です。手術の主な目的は、がんが発生している卵巣や子宮、その周辺のリンパ節、そしてがんが広がっている可能性のある組織をできる限り切除し、がんの病巣を減らすことにあります。これにより、術後に残った微細ながん細胞に対する薬物療法の効果を高めることが期待できるためです。

手術で切除する範囲は、がんの進行度によって異なります。早期がんでは、片側の卵巣と卵管のみの切除で済むこともありますが、進行している場合には、子宮、両側の卵巣と卵管、大網(胃や大腸を覆う脂肪組織)、さらには骨盤内や傍大動脈リンパ節、腹膜に散らばった転移巣なども広範囲に切除することがあります。

2. 薬物療法:体の中からがん細胞に挑む

薬物療法は、手術で取りきれなかったがん細胞をなくすためや、手術が難しい場合、あるいは再発してしまった場合などに選択されます。体の中からがん細胞を攻撃する治療であり、主に化学療法、分子標的薬、免疫療法の3種類があります。

化学療法(抗がん剤治療):全身に届ける治療

化学療法では、抗がん剤という薬を使って、がん細胞の増殖を抑えたり、破壊したりします。卵巣がんでは、プラチナ製剤と呼ばれる種類の抗がん剤が広く用いられています。このプラチナ製剤は、がん細胞のDNAに作用して細胞が分裂できないようにすることで、がん細胞を死滅させる働きがあります。

近年、このプラチナ製剤に対する体の反応が、患者さん一人ひとりの遺伝子の違い(遺伝子多型)によって異なることがわかってきました。特に、DNAの修復を制御する「ERCC1」という遺伝子の一部に「ポリモルフィズム(多型)」と呼ばれる個人差がある場合、プラチナ製剤の効果に影響を与える可能性があると指摘されています※。

例えば、アジア人集団を対象とした研究では、「ERCC1遺伝子のSNP rs11615 CT遺伝子型」という特定の遺伝子タイプを持つ卵巣がんの患者さんでは、プラチナ系化学療法がより効果を発揮する可能性が示されています※。これは、ERCC1遺伝子がDNAの損傷を修復する重要な役割を担っており、この遺伝子の多型によってがん細胞のDNA修復能力が変わり、結果としてプラチナ製剤が効きやすくなる(または効きにくくなる)ためと考えられています。このように、患者さんの遺伝子情報を詳細に調べることで、より効果的な抗がん剤の選択につながる可能性が出てきています。

分子標的薬:がんの弱点を狙い撃ち

分子標的薬は、がん細胞だけが持つ特定の分子や、がん細胞の増殖に関わる経路をピンポイントで狙い撃ちする薬です。正常な細胞への影響を抑えながら、がん細胞の増殖を妨げることが期待できます。卵巣がんでは、がん細胞の修復機能に関わる「PARP」という酵素を阻害する薬などが使われることがあります。

免疫療法:自身の免疫力を引き出す

免疫療法は、患者さん自身の免疫の力を利用して、がん細胞を攻撃させる治療法です。がん細胞は、私たちの体にもともと備わっている免疫細胞からの攻撃を回避する仕組みを持っています。免疫療法で使われる「免疫チェックポイント阻害剤」などは、このがん細胞が免疫から逃れる仕組みをブロックすることで、免疫細胞ががんを認識し、再び攻撃できるように働きかけます。

3. 放射線治療:局所のがんを集中攻撃

放射線治療は、高エネルギーのX線などを体の外からがん組織に照射し、がん細胞のDNAを損傷させて破壊する治療法です。卵巣がんの治療では、一般的に初回治療のメインとなることは少ないものの、以下のような場合に選択されることがあります。

・手術後の再発予防として、特定の部位にのみがん細胞が残っている場合

・転移したがんによる痛みや出血などの症状を和らげる目的(緩和ケア)

・リンパ節転移など、局所のがんに対して効果が期待できる場合

治療選択のポイント

これらの治療法は、がんの広がり具合(病期)や組織型、患者さんの全身状態、年齢、合併症の有無、そして何よりも患者さんご自身の意向を総合的に考慮して決定されます。特に、薬物療法においては、前述の遺伝子検査の結果なども参考に、よりパーソナルな治療計画が立てられるようになっています。

卵巣がんの治療は多岐にわたるため、主治医と治療方針についてよく話し合い、疑問点や不安なことは遠慮なく質問して、ご自身が納得できる治療を選択することが大切です。