急性鼻炎

多くの人が「鼻かぜ」として経験する急性鼻炎。くしゃみや鼻水はありふれた症状のため、「いつものこと」と軽く考えてしまいがちです。しかし、その原因は単なるウイルス感染だけではないかもしれません。

実は、良かれと思って飲んだハーブティーが引き金になるケースも。例えば、リラックス効果で知られるカモミールがアレルギー反応を起こし、急性鼻炎に似た症状を招くことが研究で報告されているのです。

この記事では、意外と知られていない急性鼻炎の様々な原因から、悪化させずに治すための正しい対処法までを詳しく解説します。あなたのその症状、本当の原因を見つけて適切なケアに繋げましょう。

急性鼻炎の概要

急性鼻炎は、一般的に「鼻かぜ」と呼ばれる身近な病気です。 鼻の内部をおおう「粘膜(ねんまく)」という部分に、 急に炎症が起きてしまう状態を指します。

ほとんどの場合、ライノウイルスなどのウイルス感染が原因です。 しかし、ごくまれにウイルス以外が原因になることもあります。 例えば、ハーブティーで知られるカモミールがその一つです。

ある研究報告のまとめでは、カモミールが原因でアレルギーが起き、 急性鼻炎に似た症状が出た例が確認されています。 このように、思いがけないものが原因になる可能性もあります。

急性鼻炎の主な特徴をみてみましょう。

  • 代表的な鼻の症状
  • くしゃみ、鼻水、鼻づまりが起こります。
  • 鼻水は、最初は水のようにサラサラしています。
  • 次第に粘り気のある黄色い鼻水に変わることがあります。
  • これはウイルスと戦った白血球などが混じるためです。
  • 全身にあらわれる症状
  • 熱が出たり、頭痛や体のだるさを感じたりします。
  • のどの痛みや食欲がなくなることも珍しくありません。

多くは安静にしていれば、1週間から10日ほどで回復します。 しかし、症状が長引いたり悪化したりすると注意が必要です。 副鼻腔炎や中耳炎など、他の病気になることもあるためです。

急性鼻炎の種類

急性鼻炎は、何が原因で起きるかによって種類が分かれます。 大きくは「感染性鼻炎」と「非感染性鼻炎」の2つです。 ご自身の症状がどちらに近いか、見ていきましょう。

1. 感染性鼻炎 一般的に「鼻かぜ」と呼ばれる、最も多いタイプの急性鼻炎です。 ライノウイルスなどのウイルスや、細菌が鼻の粘膜に感染し、 炎症が起きることで発症します。

2. 非感染性鼻炎 ウイルスや細菌の感染以外が原因で起こる鼻炎のことです。 非感染性鼻炎には、さらに細かい種類があります。

  • アレルギー性鼻炎 アレルギーの原因物質(アレルゲン)を吸い込むことで起こります。 ハウスダストなどが代表例ですが、意外なものも原因になります。 例えば、ハーブティーで知られるカモミールもその一つです。 複数の研究をまとめた調査では、カモミールが原因で、 一時的に急性鼻炎に似たアレルギー症状が出た例が報告されています。
  • 血管運動性鼻炎(刺激性鼻炎) アレルギーとは関係なく、些細な刺激で症状が出るタイプです。 鼻の粘膜にある血管が、刺激に過敏に反応することで起こります。 以下のような刺激が引き金になることがあります。 ・急激な温度の変化 ・タバコの煙や香水の強い香り ・PM2.5や黄砂

このように、同じ鼻の症状でも原因は様々です。

種類

主な原因の例

感染性鼻炎

ウイルス、細菌

非感染性鼻炎

アレルギー性: ハウスダスト、植物の成分(カモミールなど)<br>刺激性: 温度差、刺激の強い煙やガス、PM2.5など

急性鼻炎の原因

急性鼻炎の引き金となる原因は、一つだけではありません。 私たちの周りにある、さまざまなものが原因になり得ます。 主な原因を詳しく見ていきましょう。

  • ウイルスや細菌の感染 急性鼻炎のほとんどは、ウイルス感染がきっかけです。 ライノウイルスなどのかぜウイルスが鼻の粘膜で増え、 炎症を起こすことで、くしゃみや鼻水が出始めます。 ウイルス感染で粘膜の防御機能が弱まると、 細菌が二次的に感染し、症状が長引くこともあります。
  • アレルギーの原因物質(アレルゲン) ハウスダストなどのアレルゲンを吸い込むことも原因です。 また、体に良いとされるものが原因になる場合もあります。 例えば、ハーブティーで知られるカモミールもその一つです。 複数の研究をまとめた信頼性の高い調査では、 カモミールが原因で、短期間の急性鼻炎に似た、 アレルギー反応が出た例が報告されています。
  • アレルギー以外の刺激 寒い屋外から暖かい部屋に入った時のような温度差や、 タバコの煙、PM2.5なども鼻の粘膜を直接刺激します。 この刺激が引き金となり、鼻炎の症状が起こります。

これらの原因に加えて、最も注意したいのが体の状態です。 疲れやストレス、睡眠不足で免疫力が低下していると、 ウイルスや細菌に感染しやすくなり、発症リスクが高まります。

急性鼻炎の症状

急性鼻炎は、多くの方が経験する「鼻かぜ」のことです。 しかし、その症状は鼻だけに留まらないこともあります。 ご自身の体のサインに気づけるよう、症状を詳しく見ていきましょう。

体は症状を通じて、不調のサインを送っています。 急性鼻炎では、次のようなサインがあらわれます。 ご自身の状態と比べてみてください。

<鼻にあらわれるサイン>

  • 鼻やのどの乾燥・違和感 最初にムズムズ、ヒリヒリした感じがすることがあります。
  • くしゃみと鼻水 続いて、水のようにサラサラした鼻水とくしゃみが出ます。 これは、ウイルスを外に出そうとする体の防御反応です。
  • 鼻づまり 鼻の粘膜が炎症で腫れることで、息がしにくくなります。

<全身にあらわれるサイン>

  • 熱っぽさや寒気
  • 頭痛や体のだるさ
  • のどの痛みや食欲の低下

時間が経つと、鼻水の色が変わることがあります。 サラサラだった鼻水が、黄色くネバネバしてくるのです。 これは、ウイルスと戦った白血球などが混じるためです。

また、症状の原因はウイルス感染だけとは限りません。 まれにアレルギー反応が原因で症状が出ることもあります。 例えば、ハーブティーで知られるカモミールもその一つです。

複数の研究報告をまとめた信頼性の高い調査によると、 カモミールが原因のアレルギー反応が報告されています。 その中には、短期間の急性鼻炎に似た症状も含まれていました。 軽い症状だけでなく、命に関わる重いアレルギー反応の例もあります。

このような症状は、体が助けを求めているサインです。 早めに医療機関を受診し、適切な対処をすることが大切です。

急性鼻炎の検査・診断

急性鼻炎の診断は、主に患者さんからのお話(問診)と、 鼻の中を直接観察する診察(視診)から始まります。 これらは、原因を突き止めるための大切な手がかりです。

まず問診では、医師が次のようなことをお伺いします。

  • 症状が始まった時期 いつから症状が出ているかを確認します。
  • 鼻水の状態 色は透明か、黄色いか。水のようにサラサラか、ネバネバか。
  • 全身の症状 熱や頭痛、体のだるさなど、鼻以外の症状の有無を伺います。
  • 目の症状 目のかゆみなどがないか。アレルギー性鼻炎との区別に役立ちます。

次に、鼻鏡(びきょう)という器具で鼻の中を直接見ます。 鼻の粘膜の色は、原因を知るための重要なサインです。 ウイルスと戦っている急性鼻炎では、粘膜は赤く腫れます。 一方、アレルギー性鼻炎では青白く腫れる傾向があります。

アレルギーの原因は、花粉やホコリだけではありません。 例えば、身近なハーブのカモミールが原因になることもあります。 複数の研究をまとめた信頼性の高い調査によると、 カモミールでアレルギー反応が出た例が報告されています。 急性鼻炎に似た症状のほか、命に関わる反応の例もありました。

症状が長引いたり、他の病気が疑われたりする場合には、 血液検査でアレルギーの原因を調べることがあります。 また、副鼻腔炎などがないかレントゲンで確認することもあります。

急性鼻炎の治療

急性鼻炎の治療で最も大切なのは、体をゆっくり休ませることです。 急性鼻炎の多くはウイルスが原因のため、特効薬はありません。 ご自身の免疫力でウイルスを退治することが、回復への近道です。

体をしっかり休めることとあわせて、以下のケアを心がけましょう。

  • 栄養と水分補給 消化が良く栄養のある食事と、十分な水分をとりましょう。 体がウイルスと戦うためのエネルギーになります。
  • 保温と保湿 体を冷やすと体力を消耗します。温かく過ごしましょう。 加湿器などで部屋の湿度を保つと、鼻やのどの粘膜を乾燥から守れます。

つらい症状をやわらげるために、お薬を使うこともあります。 これは原因のウイルスを直接倒すのではなく、症状を楽にする治療です。 これを「対症療法(たいしょうりょうほう)」と呼びます。

症状

使われるお薬の例

くしゃみ・鼻水

抗ヒスタミン薬

鼻づまり

血管収縮作用のある点鼻薬

熱や頭の痛み

解熱鎮痛薬

細菌がいる場合

抗生剤

ただし、ご自身で判断して市販のものを試す際は注意が必要です。 例えば、カモミールはハーブティーなどで身近な植物です。 しかし、複数の研究をまとめた信頼性の高い調査では、 まれにアレルギー反応を起こすことが報告されています。 その中には、急性鼻炎に似た症状が出た例もありました。

症状が長引いたり、鼻水の色が濃くなったりした場合は、 副鼻腔炎などの合併症の可能性もあるため、早めに受診しましょう。