口内炎

食事や会話のたびにズキッと痛む口内炎。ある調査によると成人の4〜5人に1人が経験したことがあるほど身近な悩みですが、その痛みは本当につらいですよね。ほとんどは1〜2週間で自然に治るとはいえ、なかなか症状が改善しなかったり、繰り返しできてしまったりして困っていませんか?

実は、口内炎と一言でいっても、その原因は疲れや栄養不足だけではありません。ウイルスの感染やアレルギーなど、その種類は様々です。ご自身の症状がどのタイプに近いかを知ることが、つらい痛みを早く和らげるための重要な第一歩となります。最近では、痛みを抑え治りを早くする貼り薬など、新しい治療法の研究も進んでいます。

この記事では、口内炎の種類ごとの原因から、ご自身に合った治療法や対処法までを詳しく解説します。もう繰り返す痛みに悩まないために、ご自身の状況と照らし合わせてみてください。

口内炎の概要

口内炎は、お口の中の粘膜にできる炎症の総称です。 頬の内側や舌、唇の裏側など、様々な場所にできます。 食事や会話のたびにしみたり、痛んだりするのはつらいですよね。

ある調査によると、成人の4〜5人に1人が経験したことがあるほどです。 誰にとっても、とても身近な病気の一つと言えるでしょう。 ほとんどは1週間から2週間ほどで自然に治ることが多いです。

しかし、痛みが強くて食事がとれなかったり、治りが悪かったりもします。 このようなつらい症状を和らげ、早く治すための研究も進んでいます。 例えば、ある種の貼り薬を使った治療法が注目されています。 この薬は、口内炎の痛みを和らげる効果が期待できます。 さらに、炎症の範囲を小さくし、治るまでの期間を短くする報告もあります。

口内炎と一言でいっても、その原因や種類は様々です。 この記事では、口内炎について詳しく解説していきます。

口内炎の種類

口内炎と一言でいっても、原因や見た目によって種類が分かれます。 自分の症状がどのタイプに近いかを知ることが、早く治すための第一歩です。 代表的な口内炎には、以下のようなものがあります。

種類

特徴

主な原因

アフタ性口内炎

白くて丸いへこみがあり、周りが赤い。一番よく見られるタイプです。

疲れ、ストレス、栄養不足による免疫力の低下など

カタル性口内炎

粘膜が赤く腫れてただれ、唾液が増えたり口臭がしたりします。

入れ歯や矯正器具の接触、やけど、口の中の衛生状態の悪化

ウイルス性口内炎

小さな水ぶくれが複数でき、それが破れてただれます。

ヘルペスウイルスなどのウイルス感染

外傷性(がいしょうせい)口内炎

頬を噛むなど、粘膜の傷に細菌が感染して起こります。

頬を噛む、歯ブラシによる傷、合わない被せ物

アレルギー性口内炎

特定の物質に対するアレルギー反応として起こります。

食べ物、薬、歯の詰め物に使われる金属など

カンジダ性口内炎

白いコケのような膜が口の中に広がります。

カンジダというカビ(真菌)の一種

この中で最も多い「アフタ性口内炎」は、繰り返しできてしまうこともあります。 このつらい症状に対し、新しい治療法の研究が進められています。 例えば、炎症を抑える成分を含む貼り薬を使った研究があります。 その研究では、痛みを和らげ、治るまでの期間を短くする効果が期待できると報告されています。

また、がん治療の副作用などで起こる「口腔粘膜炎」も口内炎の一種です。 このような口内炎には、お口の中を清潔に保つことがとても重要です。 うがいなどの口腔ケアを丁寧に行うことで、症状がひどくなるのを防ぐ効果があることが多くの研究で示されています。

口内炎の原因

口内炎ができる原因は一つだけではありません。 体の調子や口の中の状態など、色々なことが関係して起こります。 主な原因は、大きく3つのタイプに分けられます。

1. 体の内側からの原因

体の守る力(免疫力)が弱まると、口内炎ができやすくなります。

  • 免疫力の低下 ストレスや疲れ、睡眠不足が続くと体の抵抗力が落ちてしまいます。
  • 栄養不足 特にビタミンB群や鉄分、葉酸が不足すると、口の粘膜が弱くなります。
  • アレルギー反応 特定の食べ物や薬、歯磨き粉の成分が原因で起こることもあります。

2. お口の中の直接的な原因

お口の中を傷つけたり、汚れたままにしたりすることも原因です。

  • 物理的な刺激 食事中に頬の内側を噛んだり、歯ブラシで強くこすりすぎたりしてできた傷から細菌が入り、口内炎になります。
  • 口の中が不衛生 歯磨きを怠ると、お口の中に細菌が増えて炎症が起きやすくなります。 お口を清潔に保つことは、がん治療などで起こるひどい口内炎の症状を和らげる効果がある、という研究結果があります。 専門的なお口のケア(口腔衛生プロトコル)を行うことで、口内炎の重症度を強く抑えられたと報告されています。

3. ウイルスや菌の感染

特定のウイルスやカビ(真菌)がお口の中で増えることも原因です。

  • ウイルスやカビの感染 ヘルペスウイルスや、カンジダというカビの一種が原因で口内炎が起こることもあります。 ある研究では、うがい薬に含まれる「セチルピリジニウム塩化物」という成分が、唾液の中のウイルス量を減らす効果を示したと報告されています。

これらの原因が重なると、口内炎はさらにできやすくなります。 ご自身の生活習慣やお口の中の状態を振り返ることが、予防の第一歩です。

口内炎の症状

口内炎ができると、食事や会話のたびに痛みを感じてつらいですよね。 症状は種類やできた場所で様々ですが、いくつかの共通した特徴があります。 ご自身の症状と比べて、チェックしてみましょう。

【口内炎の主な症状チェックリスト】

  • 見た目 頬の内側や舌などに、白くて丸いへこみができます。 へこみの周りは、赤く少し腫れていることが多いです。
  • 痛み 食べ物や飲み物がしみたり、歯ブラシが当たったりすると痛みます。 痛みの強さは人それぞれですが、強い痛みで食事が難しくなることもあります。
  • 大きさや数 大きさは5mm前後のものが一般的です。 1つだけポツンとできることもあれば、複数できることもあります。

最近の研究では、つらい症状を和らげるための治療法が考えられています。 例えば、ある貼り薬を使った研究が挙げられます。 その研究では、痛みの度合いを和らげ、治りを早くする効果が報告されました。

口内炎は、疲れや栄養不足だけでできるわけではありません。 ある種の病気の治療で使うお薬が原因になることもあります。 例えば、進行胃がんの治療で使う「5-FU」というお薬があります。 このお薬は、他のお薬に比べて口内炎が起きやすいという研究結果があります。

基本的には口の中だけの症状ですが、痛みが強いと食事がとれません。 それにより栄養不足になり、日常生活に影響が出ることもあります。

口内炎の検査・診断

口内炎の診断は、お口の中を直接見る「視診」が基本です。 特別な機械を使うことは少なく、痛い検査はほとんどありません。 医師が目で見て、お話を聞くことで、原因を一緒に探します。

医師は口内炎の色や形、大きさ、できている場所を確認します。 そのうえで、原因を探るために、いくつか質問をします。 例えば、次のようなことをお聞きするのは、とても重要だからです。

  • いつから症状がありますか? 治るまでの期間の目安を知るために大切です。
  • 痛みはどのくらい強いですか? 症状の強さに合わせたお薬を選ぶ参考になります。
  • 治療中の病気や、飲んでいるお薬はありますか? お薬によっては、副作用で口内炎ができやすくなるためです。

例えば、がん治療で使う「5-FU」というお薬があります。 多くの研究結果を分析した報告によると、このお薬は口内炎を起こしやすいことが知られています。 似たお薬の「S-1」と比べても、その発生率が高いことがわかっています。 そのため、お薬の種類をうかがうことは、正確な診断に欠かせません。

ほとんどは視診と問診で診断できますが、注意が必要な場合もあります。 以下の症状は、他の病気が隠れているサインかもしれません。

【詳しい検査を考える症状の例】

  • 症状が2週間以上たっても治らない
  • 口内炎がどんどん大きくなる、数が増える
  • 痛みがなく、触ると硬いしこりがある
  • 熱や体の発疹など、お口以外の症状もある

このような場合は、まれに他の病気の可能性も考えられます。 必要に応じて、組織の一部を採って詳しく調べる検査を行うこともあります。

口内炎の治療

口内炎の治療は、痛みを和らげ、治りを早くすることが目的です。 多くは自然に治りますが、つらい症状を我慢する必要はありません。 治療の基本は「お薬」と「お口を清潔に保つこと」です。

治療で使われるお薬には、いくつかの種類があります。 症状に合わせて、これらのお薬を使い分けることが大切です。

種類

主な働きと使い方

塗り薬

炎症を抑える成分(ステロイドなど)を含み、患部に直接塗って痛みを和らげます。

貼り薬

患部を刺激から守るシールのような薬です。薬の成分をじっくり浸透させます。

うがい薬

口の中全体を殺菌・消毒し、細菌が増えるのを防ぎ、清潔な状態を保ちます。

飲み薬

粘膜を健康に保つビタミン剤や、痛みが強い場合に使う痛み止めなどがあります。

特に、繰り返しできてしまう口内炎には、新しい治療法の研究も進んでいます。 ある研究では、炎症を抑える成分を含む貼り薬を使うことで、痛みが和らぎ、治るまでの期間が短くなったと報告されています。

また、お口の中を清潔に保つことは、症状の悪化を防ぐ上で非常に重要です。 がん治療の副作用で起こるひどい口内炎では、うがいなどの専門的な口腔ケアを丁寧に行うことで、症状の重さを和らげることが多くの研究でわかっています。