さかまつ毛

目がゴロゴロする、チクチクと痛む、涙が止まらない…。その不快な症状、単なる「さかまつげ」だと自己判断していませんか。実は「さかまつげ」には、お子さまに多い「睫毛内反症」やご高齢の方に見られる「眼瞼内反症」など、原因や状態によっていくつかの種類があるのです。

放置してしまうと、まつげが目の表面を傷つけ、強い痛みや視力低下につながることもあります。原因が異なれば、もちろん適切な対処法も変わってきます。自己流のケアでは、かえって症状を悪化させてしまうかもしれません。

この記事では、「さかまつげ」の種類ごとの特徴から、原因、そして最新の治療法までを詳しく解説します。ご自身の状態を正しく理解し、つらい目の不快感から解放されるための第一歩にしてください。

睫毛内反症の概要

「さかまつげ」によって、目に違和感や痛みを感じたことはありませんか。 実は、「さかまつげ」はひとつの呼び名であり、医学的にはいくつかの種類に分けられます。

私たちのまつげは、本来まぶたの縁から目の外側に向かって生えています。 そのため、眼球に直接触れることはありません。 しかし、何らかの理由でまつげが内側、つまり眼球の方向を向いてしまう状態があります。

一般的に「さかまつげ」と呼ばれる状態には、主に以下の3つのタイプがあります。

  • 睫毛内反症(しょうもうないはんしょう) まぶたの位置は正常ですが、まつげが内側を向いてしまっている状態です。
  • 眼瞼内反症(がんけんないはんしょう) まつげだけでなく、まぶた全体が内側にめくれてしまっている状態です。
  • 睫毛乱生(しょうもうらんせい) まぶたの向きは正常ですが、一部のまつげだけが不規則な方向を向いて生えている状態です。

これらの状態は、まつげが黒目(角膜)や白目(結膜)に触れてしまいます。 その結果、チクチクとした痛みや異物感、涙が増えるなどの症状を引き起こします。

なぜこのような状態が起こるのか、原因についてはまだ不明な点も少なくありません。 これは他の病気でも同様です。 例えば、重症筋無力症という病気の研究では、多くの報告を分析しても、病気が悪化する要因の信頼性は低いとされています。

医療の世界では、原因が一つに特定できないことは多くあります。 だからこそ、患者さん一人ひとりの状態を丁寧に診察し、原因を探っていくことがとても大切なのです。

睫毛内反症の種類

ひとくちに「さかまつげ」といっても、原因は一つではありません。 まつげやまぶたの状態によって、主に次の3つのタイプに分けられます。

ご自身の状態が、どのタイプに近いかを確認してみましょう。

種類

特徴

まぶたの状態

よく見られる人

睫毛乱生(しょうもうらんせい)

まつげがバラバラな方向へ生える

向きは正常

年齢に関係なく誰でも

睫毛内反症(しょうもうないはんしょう)

皮膚に押されてまつげが内側を向く

ほぼ正常だが皮膚が厚い

赤ちゃん・子ども

眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)

まぶた自体が内側にめくれる

まぶた全体が内側を向く

ご高齢の方

睫毛乱生は、一部のまつげだけが不規則な方向へ生える状態です。 まつげの毛根の周りの炎症などが原因となることがあります。

睫毛内反症は、赤ちゃんのふっくらしたまぶたのように、皮膚がまつげを眼球側へ押し込むことで起こります。

眼瞼内反症は、年齢とともにまぶたを支える組織がゆるみ、まぶた全体が内側に丸まってしまう状態です。

このように分類はできますが、原因の特定は簡単ではありません。 例えば、目の症状が出る重症筋無力症という病気があります。 この病気が悪化する要因を調べるために多くの研究を分析しても、信頼できる結論は出ていないとの報告があります。

病気の原因や悪化する要因を一つに絞り込むのは難しいのです。 だからこそ、自己判断はせず、専門の医師に相談してください。

睫毛内反症の原因

まつげが目に当たってしまう原因は、一つではありません。 生まれつきの体のつくりや、年齢による変化など様々です。

原因は、主に次の3つのタイプに分けられます。

  • 赤ちゃんや子どもに多いタイプ 生まれつき、まぶたの皮膚や皮下脂肪が厚いことが原因です。 ふっくらした皮膚が、まつげを眼球の方向へ押してしまいます。 多くの場合、成長して顔立ちがはっきりすると自然に治ります。
  • ご高齢の方に多いタイプ 年齢とともに、まぶたを支える筋肉や皮膚がゆるむことが原因です。 これにより、まぶた全体が内側へめくれてしまいます。
  • 年齢を問わないタイプ 目の周りのケガや、手術、炎症などがきっかけで起こります。 まつげの毛根がダメージを受け、生える方向が乱れてしまうのです。

病気の原因やなりやすさを、一つに特定するのは難しい場合があります。 例えば、目の症状が出る「重症筋無力症」という病気があります。 この病気の悪化に女性であることが関係するか、多くの研究を分析した報告があります。 しかし、その関連性についての信頼性は「非常に低い」とされています。

このように、性別などの一つの情報だけで原因が決まるわけではありません。 自己判断せず、専門の医師に相談することが大切です。 一人ひとりの状態を丁寧に診察し、原因を探っていきます。

睫毛内反症の症状

まつげが目の表面に当たることで、さまざまな症状があらわれます。 チクチクとした不快感は、とてもつらいものですよね。 ご自身やお子さまに、次のようなサインがないか確認してみましょう。

【睫毛内反症の主な症状チェックリスト】

  • 目がゴロゴロする、異物感がある 目にゴミが入ったような、不快な感覚が続きます。
  • チクチクとした目の痛み まつげの先端が、黒目(角膜)や白目(結膜)を刺激します。
  • 涙が多く出る、目が潤む 刺激から目を守ろうとして、涙が普段より多く作られます。
  • 目やにが増える 目の表面についた傷を治そうとする働きで、目やにが出ます。
  • 目が充血する まつげとの摩擦で、白目の血管が炎症を起こして赤くなります。
  • 光をまぶしく感じる 角膜の傷によって、光が乱反射してまぶしく感じやすくなります。
  • 無意識に目をこすってしまう 不快感から、つい目をこすってしまい、さらに傷を広げます。

これらの症状を放置すると、角膜の傷が深くなることもあります。 お子さまの場合、角膜の傷が強い乱視につながることもあります。 これが、視力の発達を妨げる原因になるため注意が必要です。

症状の出方には個人差があり、性別だけで決まるわけではありません。 例えば、目の症状を示す他の病気の研究報告があります。 女性であることが病気の悪化と関係するか調べた結果があります。 しかし、その関連性の信頼性は「非常に低い」とされています。

このように、一つの要因だけで症状の強さが決まるわけではありません。 自己判断はせず、気になる症状があれば眼科を受診してください。

睫毛内反症の検査・診断

目がゴロゴロしたり、涙が出たりする症状で眼科を訪れると、 まずはお話を聞く「問診」から診察が始まります。 いつから症状があるか、痛みはあるかなどを確認します。

その後、まつげの状態を詳しく調べるために、 次のような検査を行います。

  • 視診(ししん) 先生が目で見て、まぶたの形や向き、 まつげの生え方を直接観察します。
  • 細隙灯顕微鏡(さいげきとうけんびきょう)検査 目に細い光を当てて、顕微鏡で拡大して見る検査です。 まつげが黒目(角膜)に当たり、傷がついていないか、 詳しく調べることができます。痛くないので安心してください。
  • 視力検査 角膜の傷によって乱視が強くなり、 視力に影響が出ていないかを確認します。

これらの検査結果を総合的にみて、診断をします。 なぜ自分がなりやすいのか、原因が気になるかもしれません。 しかし、病気のなりやすさを一つに特定するのは難しいのです。

例えば、目の症状が出る別の病気(重症筋無力症)の研究があります。 その病気が悪化する要因として、女性であることが関係するか、 多くの報告を分析した研究があります。 しかし、その関連性の信頼性は「非常に低い」とされました。

このように、医学の世界では原因を一つに絞れないことも多いです。 だからこそ、目の前の患者さんの状態を丁寧に診察し、 正確な診断につなげることが何よりも大切なのです。

睫毛内反症の治療

睫毛内反症の治療は、年齢や症状の強さによって変わります。 自己判断でまつげを抜くと、目を傷つける危険があるのでやめましょう。 まつげは1〜2ヶ月でまた生えてくるため、根本的な解決にはなりません。

一時的な処置

まず、つらい症状を和らげるための方法があります。

  • まつげを抜く処置
  • 眼科で専用のピンセットを使い、目に当たっているまつげを抜きます。
  • 痛みはすぐに楽になりますが、あくまで一時的な処置です。
  • 目薬による治療
  • 目の表面(角膜)についた傷を治したり、ばい菌が入るのを防いだりします。
  • 人工涙液という、涙に近い成分の目薬を使うこともあります。

手術による治療

症状が続いたり、黒目の傷がひどい場合は手術を考えます。 特にご高齢の方の眼瞼内反症は、手術でなければ治りにくいです。

対象

主な治療方針

お子さま

成長とともに自然に治ることが多いため、定期的に様子を見ます。

ただし、視力の発達に影響が出そうな場合は手術を検討します。

大人の方

症状を改善し、繰り返さないために手術が効果的です。

主に「埋没法」と「切開法」の2つの方法があります。

主な手術方法

  • 埋没法(まいぼつほう)
  • まぶたの皮膚を切らず、医療用の糸を通して内側を向いたまぶたを外側に向けます。
  • 体への負担は少ないですが、元に戻ってしまう可能性もあります。
  • 切開法(せっかいほう)
  • まぶたの皮膚を切り、たるんだ皮膚などを調整してしっかり外側へ向けます。
  • 元に戻りにくい方法ですが、埋没法より手術後の腫れが出やすいです。

どの治療法が良いかは、一人ひとりの状態によって本当に様々です。 実は、病気のリスクを正確に予測するのは、とても難しいのです。 例えば、目の症状が出る別の病気の研究報告があります。 多くの報告を分析しても、女性であることなどが病気の悪化に関係するかの信頼性は「非常に低い」とされました。

このように、一つの情報だけで全てが決まるわけではありません。 だからこそ、データだけでなく、あなたの目を直接診察することが大切なのです。 気になる症状があれば、まずは眼科で相談してください。